前置き
こんにちは!!近藤です
前回の記事(「WarpはAIだけじゃない! WorkflowとNotebookを使ってコマンドの再利用性と安全性を上げるには」)に引き続き、次世代ターミナルエミュレーターWarpの活用術をご紹介します。
前回も紹介したWarpのNotebookは、手順書内のコマンドを実行するのに優れた機能です。特に実行順序が重要な作業や、複雑な引数を含むコマンドを扱う際、コピペの手間を省きつつミスを減らせるメリットは非常に大きいと感じています。
しかし、実務においてすべてのドキュメントをWarpの中に集約するのは容易ではありません。チーム開発ではNotionなどの外部ツールがドキュメントの主軸であり、手順書もそこで管理されているのが一般的だからです。
その結果、Warpを使っていても「ブラウザで手順を確認・コピー」→「ターミナルに切り替えてペースト」という往復作業によるコンテキストスイッチが発生し、集中力が削がれる要因になっていました。
そこで今回は、Warp内蔵の「Markdown Viewer」を手順書のビュワーとして活用し、この問題を解決します。
今回構築したワークフロー
Notion上の手順書をターミナル内で実行可能なドキュメントとして即座にインポートするため、以下のステップを自動化しました。
- Notionのページ上でブックマークレットを起動し、そのページのURLを保持する。
- Warpの「URI Scheme」を利用して、特定の起動設定(Launch Configuration)をキックする。
- Warp上でCLIツールを走らせ、Notionのページ内容をMarkdownとして保存する。
- 出力されたMarkdownファイルをWarpのMarkdown Viewerで表示する。
この仕組みにより、Notionの手順書をターミナル内で実行可能なドキュメントとして即座にインポートできるようになります。

Demo

使用するもの
今回の仕組みは主に以下の機能・ツールを組み合わせて実現しています。
- Warp | URI Schema
- 外部からWarpを立ち上げる機能
- Warp | Launch Configurations
- Warpを特定の状態で立ち上げる機能
- Warp | Markdown Viewer
- Warp内蔵の
.mdファイルビュワー
- Warp内蔵の
- ブックマークレット
- 今回はブラウザからWarpへ情報を渡すトリガーとして使用
- notion-md-converter
- URLを指定してNotionのコンテンツをMarkdownへ変換するツール
以下 macOS / zsh / Chrome を想定しています
実装手順
1. Notion APIのセットアップ
Notionのインテグレーションを作成し、Internal Integration Secretを取得します。
取得したSecretを使用します。
echo export NOTION_TOKEN='your_token_here' >> ~/.zshrc source ~/.zshrc
2. 変換用CLIのインストール
NotionのURLからMarkdownファイルを生成してくれるnotion-md-converterのcliを導入します。
npm install -g @notion-md-converter/cli
3. Warpの Launch Configuration を作成
WarpがURLを受け取って変換し、ファイルパスを表示する一連の動作を定義します。
Warp上で ⌘ + P でコマンドパレット > Save New Launch Configurations を開くか、
直接 ~/.warp/launch_configurations/notion2warp.yaml を編集するかして以下の設定を書き込んでください。
name: notion2warp windows: - tabs: - layout: cwd: /tmp commands: - exec: | FILENAME=/tmp/notion_$(date +%s).md npx @notion-md-converter/cli convert -p $(pbpaste) -t $NOTION_TOKEN > $FILENAME \ && echo "⌘ + Click to open -> $FILENAME"
4. 起動用ブックマークレットの登録
ブラウザ上でURLのコピーとWarpの呼び出しを行うためのショートカットをブックマークレットとして登録します。
(ブックマークのURL欄に以下のスクリプトを貼り付ければOK)
javascript:navigator.clipboard.writeText(location).then(()=>location='warp://launch/notion2warp')
実際に動かしてみる
使い方は非常にシンプルです。
ブラウザ上でNotionの手順書を開いた状態で作成したブックマークレットをクリック
- 自動でWarpの新しいウィンドウが立ち上がり、変換処理が走る
ターミナル上に表示された
/tmp/notion_xxx.mdというパスを⌘ + click- Markdown Viewer上でNotionのページが開く
これでNotionに書いていた手順がWarpのMarkdown Viewer上で表示されます!
ドキュメント内のコードブロックはショートカット一つでプロンプトに流し込めるため、ブラウザとターミナルを往復することなく手順を進めることができます。
展望
今回は最小限の手間で環境を構築するため、ブックマークレットとクリップボードを利用しました。 実際に運用してみると、画面を往復するストレスが劇的に軽減され、作業のテンポが良くなったことを実感しています。
今後は、クリップボードを介さずにデータを渡すブラウザ拡張機能化や、Warpでの実行結果をNotion側にログとして残すといったフィードバック・ループの構築にも挑戦してみたいと考えています。 最後までご覧いただきありがとうございました。
おまけ
この記事で紹介したWarpのように、エンジニアの生産性を高めるためのモダンなツールは日々登場しています。
Legalscapeではエンジニアがパフォーマンスを発揮できるよう、WarpのほかにもClaude Code、GitHub Copilot、Codexといった最新のAIツールを導入するための制度が充実しています。
もしこの記事を読んで、最先端のツールを使って生産性を高めながらプロダクトを作ることに興味を持っていただけたなら、ぜひお気軽にご連絡ください。